教育学部主催第30回教育フォーラム「特別な支援を要する子どもたちのための教育実践」を開催

2017年12月25日 トピックス

 平成29年12月14日(木)、山梨県立図書館(山梨県甲府市)において、教育学部主催第30回教育フォーラムを開催し、県内の幼?小?中?高等学校や特別支援学校教員、学生や卒業生、本学教員、教育関係者や一般の方々など約170名が参加しました。

 これは、教育現場の教員が直面する問題や関心に基づいたテーマを議論するもので、年2回、山梨県教育委員会との共催で開催しています。

 「特別な支援を要する子どもたちのための教育実践」をテーマとした今回のフォーラムでは、廣瀬信雄 教育学部教育学系長がコーディネーターを務め、幼?小?中?高等学校を通して行われている特別支援教育の現状と課題を探り、あるべき方向性と教育や保育上の手立て、大人が持つべき視点を追究しました。

 まず、吉井勘人 教育学部准教授が「インクルーシブ教育の推進と課題~多様な子どもへのよりよい支援を目指して~」と題し、現代の特別支援教育の方向と考え方について基調となる提案を行いました。また、鈴木信行 聖愛幼稚園長(山梨県甲府市)が私立幼稚園の立場から障害児保育の現状と課題を明示し、萩原直子 同園主幹教諭?特別支援コーディネータが実践内容と考え方?工夫を報告しました。さらに、土肥 満 甲府市立池田小学校長が「特別な支援を要する子どもたちの教育実践~教育のユニバーサルデザイン化に向けて~」と題して自身の経験と実際例を示し「特別支援教育を教育の本流に」と述べました。

 また参加者と議論を行い、多様な子どもたちを包み込む教育の時代における特別支援教育の役割、教える側や周囲の子どもたちが持つべき「心構え」などについて理解を深め、共有できる有意義なフォーラムとなりました。

 なお、次回は「教師の意欲変容を促す方法と実践-OPPAシートの検証をもとに-」と題して、平成30年2月21日(水)18:00から、同じく山梨県立図書館にて行います。後日、改めてホームページ上でご案内します。